 |
 |
|
第9戦:富士スピードウェイ(4.526km)
|
|
 |
|
1'42.498 |
| 柴原眞介 |
|
 |
|
1'42.643 |
| 柴原眞介 |
|
 |
4位 |
1:48'30.715
61LAP |
| |
|
チャンピオンに望みをつなぐ4番グリッド
SUPER GT 2007シリーズは、この富士スピードウェイで、いよいよファイナルを迎える。地元でもある今回の富士は、♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(以下♯62)にとって、決戦の舞台である。前戦で優勝を果たし、♯62はチャンピオン候補の一角に浮上。ランキングトップの♯2 プリヴェKENZOアセット紫電に10ポイントの差はあるものの、逆転の可能性をもって挑む。しかし、事はそう簡単ではない。富士は♯62にとって相性の いいサーキットだが、最低3位入賞が条件であるにも関らず、今季最大のウェイトハンデ65kgがのしかかっているのだ。ランキング2位の♯101 TOY STORY apr MR-Sと4位の♯43 ARTAガライヤを加え、四つ巴が予想されるチャンピオン決定戦。まずは公式予選の火蓋が切られた。
午前10時10分、曇り空でやや肌 寒い天候となる中1回目の公式予選は開始。GT300クラスの占有走行が始まると、まず4台がコースイン。その後数台が続く。最初にアタックに入ったのが ♯9 LAYJUN DUNLOP MT900で2周目に1’44.107をマークすると、直後に♯10 JIM CENTER DIXEL ADVAN F360が1’43.237で塗り替えるという、序盤は本命不在の中トップが争われた。
そして5分が経過すると、ランキング上位勢 がコースインを始め、♯2、♯101が2台並んでコースインし注目を集める。しかし、両者はすぐにはアタックに入らず、互いに出方をうかがっているよう だった。トップはこのあたりから頻繁に入れ代わり、この時点では♯88アクティオ ムルシエRG-1が、1’42.414でトップに立っていた。
♯62 は今回のアタッカー柴原がその後、7分を経過したころにコースインしアタックに入る。前日の練習走行では総合10位と、ハンデの影響からタイムが伸びな かった♯62だったが、2周目に1’42.498をマークしまずは3位に躍り出た。しかし、このあたりから本命勢がタイムを上げ始め、♯101、♯2らも トップ3に食い込んでくる。♯62は3周目のアタックを失敗、4周目に賭けるもタイムアップは果たせず、順位は8位にまで後退。占有走行はここで終了し た。
占有走行でのトップは、終盤1’41.846をマークした♯31 DOUBLE HEAD apr MR-Sであった。
この後の混 走時間帯、序盤は定石通りほとんどのチームが、もう一人のドライバーをコースに送り、基準タイムを出しに行く。♯62も、黒澤が開始からすぐにコースイン すると、2周を計測。1’43.487、1’43.631と順にマークしピットに戻る。♯62は再びドライバーを柴原に変え、そのままピットで待機した。
一通り基準タイムが出されると、スーパーラップ圏外のチームは再びアタックに入る。そしてコース上が混み合うこの時間帯でクリアラップをとることは通常難 しいのだが、中盤に♯26 ユンケルパワータイサンポルシェが圏外から5位に食い込んだことで、♯62は9位に後退。♯62は結局その後アタックには向かわず、9位のまま予選1回目 を終えた。
ところが、終了後の車検でトップの♯31に車両違反が発覚。タイムはすべて抹消され、2位以下の順位は繰り上がる。暫定トップは♯2の手に渡った。♯62も順位を戻し、8位からスーパーラップに挑むことになった。
スーパーラップでのセッティングをほぼ決めていた♯62は、予選2回目ではアウトラップのみを走行、最終チェックのみを行い、その後のスーパーラップに備えた。
そして、♯13エンドレスアドバンZのアタックから開始されたスーパーラップ。♯13は午前中すでに2セット目のタイヤを使っていたためタイムを伸ばせ ず、43秒台にとどまる。続く♯33ハンコックNSCポルシェはさらに遅く、44秒台。そして、♯62のアタック順を迎える。
♯2 、♯101らチャンピオンを争うライバル達が暫定ワンツーを形成していたため、♯62はなんとしてもグリッドをもう一歩上げる必要があった。ポテンシャル 的にそう簡単ではなかったが、柴原は重いVEMACを必死に操る。セクター1、2ともミスなくベストをマークすると最終の上りセクションもほぼ完璧に決 め、柴原は1’42.643でこの時点でのトップに立つ。そして次のアタック、♯7RE雨宮RX-7は僅差で♯62を上回ることが出来ず、続く♯88も ♯62のタイムを下回った。路面温度が午前より上がったせいだろうか、なんと7番目アタックの♯26までがいずれも♯62を上回れず、♯62の4番グリッ ド以上がここで確定したのだった。
しかし快進撃もここまで。残る3台はいずれも♯62を上回り、結局♯62は4番手に留まった。なお、最終戦のポールポジションは、ランキング2 位の♯101が獲得した。
ランキング上位勢以外でポールが争われると予想されていた最終戦のグリッドは、終ってみれば、上位4台がすべてチャンピオンの可能性をもつマシンで占めら れた。これで明日のレースは、GT史上に残る、激しいチャンピオン争いが繰り広げられることだろう。8番手からスーパーラップで大きく順位を上げ、逆転 チャンピオンへの最低条件である3位獲得に一歩駒を進めたように見える♯62だが、実際の状況はより厳しさを増しているといえる。チャンピオンを射止める ためには、もう一つ、“運”も必要になってきた。
監督:本島 伸次
 |
「ここまでは想定した通りです。グリッドも望んでいたポジションを獲得することが出来ました。ただ、前にいる3台がすべてチャンピオン争いのライバルになるとは思ってもいませんでしたが。でも、明日はそんなことを意識しないでレースをやろうと思います。とにかく、上を目指すだけです。チームの力をきっちり出し切ったレースをすれば、チャンピオンタイトルは、自ずとついてくると思います。」 |
ドライバー:柴原 眞介
 |
「スーパーラップの時は午前より温度が上がってしまい、うちにとって状況としてはよくなかったのですが、アタック自体は完璧だったと思います。4番グリッドからのレースですが、前はすべてチャンピオンを争っているマシン。抜かなければチャンピオンはないので、とにかく抜くレースをするだけです。ハンデがあることでポテンシャル的には簡単ではないですが、レースでは何が起こるか分からないし、やることは一つ。迷いはありません。とにかく悔いのない戦いをするだけです。」 |
ドライバー:黒澤 治樹
 |
「今日もチームはいい仕事をしたと思います。朝はタイムがなかなか伸びなかったのに、スーパーラップでは柴原さんが素晴らしいアタックをしてくれました。4番グリッドは、今回の状況を考えると、最良のポジションです。明日は僕がスタートをつとめますが、とにかく良いポジションで柴原さんにバトンを渡せるように頑張ります。そして、ピット作業でもメカニックが他より速い作業をしてくれて、最後は柴原さんが頑張るという、オートポリスの時のようなレースが出来ればと思います。」 |
|
|
 |