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決勝レースレポート
第6戦:鈴鹿サーキット(5.807km)
GT300
CAR No. 62
順位
タイム
ドライバー
QUALIFY#1
2
2'07.005
柴原眞介
SUPERLAP
3
2'07.246
柴原眞介
FINAL
3
6:06'09.584
159LAP
 
決勝 2007.8.19(日) 晴れのち雨晴れのち雨 コースコース:ドライ|159 Laps (1000km)
長い死闘の末の初表彰台

スーパーGT第6戦「INTERNATIONAL POKKA 1000km」の舞台は、酷暑の続く鈴鹿サーキット。朝方は、前日までの暑さに比べれば多少過ごしやすくなったものの、日が高くなるに連れ、気温は上昇。この過酷なコンディション下で1000kmという、とてつもなく長いレースは行われる。♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(以下♯62)のスタートポジションは、表彰台圏内である3番グリッド。しかし、スタートポジションを終始キープするというレース展開は、とても望めそうもない。すべては、暑く、長いレースの中で起こりゆる、あらゆる場面に、ドライバー、チームがいかに集中力をもって対応することが出来るかにかかっている。
 
  午後になり、陽射しは一層厳さを増し、レーススタート前には、路面温度は50度を超えていた。
レースはフォーメーションラップを終えると、各マシンがローリングでスタートを切る。各車クリーンスタートを切り、穏やかな序盤となった。♯62のスタートドライバーである黒澤も落ち着いて3番グリッドからスタート。黒澤はスタート直後から全開でプッシュしていくが、2周目にストレートスピードに勝る5位スタートの♯26 ユンケルパワータイサンポルシェに1コーナーでかわされてしまう。黒澤は♯26の背後から4位をキープし続け、チャンスを待った。
  1〜4位はその後、それぞれ数秒のタイム差で連なり、5位以下を徐々に引き離すという展開。黒澤はそこからペースを上げ、徐々に前との差をつめはじめる。そして30周目に♯26がピットに入り、33周目にはペースの落ちてきた♯43をS字でかわすと♯62は2位に浮上。そのころトップの♯2 プリヴェKENZOアセット紫電は30秒以上前方で早くも独走体制となっていた。
  36周目に♯62は最初のピットに入り、ドライバーは柴原に交代。しかし、タイヤが暖まっていないアウトラップで♯7 RE雨宮RX-7にかわされ、数周後すべてのマシンが1回目のピットインを終えると、♯62は4位となった。
  柴原はその後3位の♯7を追うが、このスティントで使用した異なるスペックのタイヤ特性を読み切れず、徐々にペースを落しはじめる。しかし58周目に2位を走行していた♯26が白煙を上げピットイン。これで♯62は3位に浮上。この順位をキープしたまま65周目に♯62は2度目のピットイン。ここから再びステアリングを握った黒澤は、10秒台のラップタイムを連発し、♯7を追った。

  レースは折り返しを過ぎても、トップは変わらず♯2が独走。2位は♯7、そして♯62の3位も変わらず、レースはいよいよ100周目に突入する。♯62はここで3度目のピットインを行った。そして、この膠着状態を破ったのは♯62のピットクルーであった。これまでも何度も鮮やかな逆転劇を見せたが、今回もここで魅せた。このピットインは約5秒のリードを築く2位の♯7と同時。♯62のピットクルーは予定通りに給油、タイヤ交換を行ったが、そのスピードは♯7を上回り、黒澤がプッシュしてもかなわなかった2位浮上を、代わりに果たしてみせたのだった。再び出走した柴原は、この2位をアウトラップで守り切ると、じわじわとその差を広げはじめた。

  長いレースは終盤に展開を見せた。折り返しのころから怪しくなり始めていた雲行きだったが、120周を過ぎたあたりでとうとう激しい雨を降らせたのだ。瞬く間にコースは濡れ、ヘビーウェット状態になる。各マシンは一斉にピットイン。ウェットタイヤに変えるマシンでピットロードはごった返した。様子を見てルーティンよりタイミングをやや遅らせた♯62も、128周目にピットに入りウェットタイヤに変更。三たび黒澤を送りだした。
  結局すべてのマシンがこの数周でウェットタイヤに変更、順位には混乱はない。♯62も2位で復帰を果たした。そして雨はそこから10周後あたりからやみ始めるが、コースは依然ウェット。レースの残りは20数周。今度はドライに再び戻すかどうか、判断の難しい局面を迎えた。
1000kmの長いレースは最後の最後まで予断を許さなかった。ピットクルーの好アシストで2位に浮上していた♯62にとって、この展開は“暗”となってしまう。路面が乾くにつれ♯62は、ライバル達よりペースが大きく落ち始めたのだ。そしてチームは残り15周となったあたりでドライに変える判断を下していたが、追い討ちをかけるように無線がトラブルを起こし黒澤に指示を出すことができない。その間に猛然と追い上げてきた♯43ARTAガライヤにかわされ、♯62は3位に後退。3周後にようやくピットインし、ドライタイヤに変更することは出来たが時すでに遅し。♯43に、もはや追いつかず、♯62は3位で159周をフィニッシュした。

  波乱満載の1000kmだったが、終ってみればトップ3は予選順位通り。しかし、終始トップを独走した♯2を除く2位3位は、1000kmに及ぶ長い戦いの中、紆余曲折の末、掴んだ表彰台であった。そして史上最も過酷であろう戦いで最終的に結果を残したのはやはり、♯2、♯43ら誰もが認める強豪たち。この2台と並んで♯62は表彰台に立った。今季初の表彰台だが、その姿はニューVEMACとともにライバル達に“強さ”を植え付けたことだろう。

監督:本島 伸次
「長いレースでいろんなことが起きましたが、その都度チームとして対応できたと思います。ガライヤには何とか太刀打ちできるとは思っていましたが、紫電が予想以上に速かったですね。最後に無線トラブルでピットインが遅れてしまったため、ガライヤを追い掛けることができなかったのは残念でしたが、それ以外はチームみんな良く頑張ったし、今日のところは表彰台獲得で良しとしなければならないでしょう。今季初の表彰台をようやく果たせたわけですが、トップとの差はまだ大きいので、これから徐々にその差をつめたいと思います。」
ドライバー:柴原 眞介
「今季はこれまで表彰台に上がれていませんでしたが、今日はなんとか最低限の結果を出すことが出来ました。でも、うまく行けば2位になれたレースだったと思いますし、残念な気持ちのほうが大きいです。ニューマシンになって成績が上向き始めましたが、『ニューマシンで結果を出そう』という暗示みたいなものがチーム全体にあって、流れをいい方向に変えてくれているのではないかと思います。そういう意味では(ニューマシン)投入は、いいタイミングでした。今日は長いレースだったし、チーム全員で掴んだ表彰台です。」
ドライバー:黒澤 治樹
「ここまで流れがあまり良くなかったので、今回表彰台を獲得できたことは嬉しく思います。チームスタッフが、素晴らしい仕事をしてくれたおかげです。うちは間違いなく“勝つ”力があるチーム。次は絶対優勝しなければならないと思います。初表彰台を果たしたことについてはスタッフだけでなく、ここまで応援してくれたファンの皆さん、スポンサーさんにもすごく感謝しています。今度は優勝をぜひ、プレゼントして見せます。」
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