WILLCOM R&D SPORT
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決勝レースレポート
第5戦:スポーツランド SUGO(3.704km)
GT300
CAR No. 62
順位
タイム
ドライバー
QUALIFY#1
8
1'23.574
黒澤治樹
SUPERLAP
5
1'23.360
黒澤治樹
FINAL
5
2:02'13.294
75LAP
 
決勝 2006.7.23(日) 曇り曇りのち雨 コースコース:ウェット|75 Laps (300km)
ニューマシンのデビュー戦、表彰台はならず

昨日までの真夏の暑さはすっかり影を潜め、一転して曇り空に包まれたスポーツランドSUGO。前日にくらべ気温もかなり低くなった中、2007年 SUPERGT第5戦は決勝を迎えた。シェイクダウンから1週間。予選でようやくニューマシンがその真価を発揮し始めた♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(以下♯62)は、5番グリッドからこの決勝に挑む。波乱の可能性が高いSUGOでのレースではあったが、短い時間で急速に熟成が進んだニューマ シンに今季初の表彰台の期待は高まっていた。

  午後に入ると雲は厚くなり、時折、微量の雨を落し始めた。そしてレース開始前のウォーム アップ走行後に雨は突如大粒となり、路面はあっという間にウェットに変わる。ところが、各マシンがグリッドにつくとこの雨は小降りに。依然路面はウェット のままであったが、このまま雨が止めば、レーススタート後、数周もすれば、乾くことは明らか。グリッド上でのタイヤ選択に注目が集まった。わずかなスリッ プが命取りになるSUGOということもあって、ほとんどのマシンがウェットを選択。GT300クラス上位で唯一ドライを選択したのは♯13エンドレスアド バンZであった。

  レースはセーフティカーランでスタート。そして降り止んだかに思われた雨は、3周目あたりから再び激しくなる。レインタイヤを選択したチームが正解であった。
そして6周を終え、セーフティカーランは解除。序盤はポールの♯2プリヴェKENZOアセット紫電と4番手からジャンプアップした♯46宝山ダンロップZが激しいトップ争いを演じ、少し離れて3位以下が続く展開となった。
  ♯62 のスタートドライバー黒澤はその7周目、♯13と♯43 ARTAガライヤを一周の間にパスすると、早くも表彰台圏内の3位へと浮上する。しかしその後雨は再び止み、徐々に路面が乾き始めると逆に♯62はペース を落し始めた。早々に掴んだ表彰台圏内のポジションだったが、そこからずるずると後退を始め、24周目には10位にまでポジションを落してしまう。

  このままでは上がり目がないと考えたチームは、作戦変更を決意。10位とはいえ、上位とのタイム差はまだ少ない。差が広がる前にピットインさせ、ライバル達より早めにタイヤをドライに変えることで挽回のチャンスが生まれると考えたのだった。
そして31周目に♯62はピットイン。ピットクルーは迅速な作業でサポートし、ドライバーを柴原に代え、送りだした。
 
  その後、数周遅れてライバル達が続々とピットインを始める。その間柴原は、ライバル達よりも3秒程も速いラップペースでプッシュした。そしてピットインが 一巡した46周目、♯62は何と2位まで順位を上げていた。作戦変更は大成功だった。ニューマシンのデビュー戦を表彰台で飾ることが、再び視野に入った。

  しかしレースが終盤に近づくと、早めにタイヤ交換したことによってライバル達よりもタイヤの磨耗が進み、♯62のペースは落ち始める。柴原はそんな状況に 陥りながらも我慢の走りを続けたが、62周目に♯19ウェッズスポーツセリカ、そして66周目には♯2にもかわされてしまう。それでも柴原は残り数周と なったところで最後の意地を見せ、前を走る♯2のタイヤが辛くなり、ミスを重ねたことに乗じて背後に再び追いついて見せた。そして、♯62に最終周回の最 終コーナーでオーバーテイクのチャンスが訪れる。表彰台を賭けた最後の勝負、柴原は当然抜きに行く。しかし、ここで♯2が♯62の進路を完全に阻みブロッ ク。♯62は行き場を失ってしまい、オーバーテイクはおろかブロックされたことで加速のタイミングを失ったスキを突かれ、その後ろにいた♯33 HANKOOK NSC ポルシェに一気にかわされてしまった。♯62はそのままチェッカーを迎え、5位でフィニッシュ。レース中3度に渡り見えていた表彰台の可能性だったが、残 念ながら叶わなかった。
  SUGOのレースは、序盤の雨によりいつもにも増し波乱となり、結局上位グリッド勢は、タイヤ交換のタイミング、アクシデントなどによりすべて崩れてしまった。第5戦を制したのは8番グリッドスタートの♯19。終盤怒濤の追い上げを見せ、今季初優勝を成し遂げた。

  悪天候により、短い期間に積み上げたニューマシンの力は十二分に発揮する事は出来なかった。しかし、次戦までにニューマシンは更に熟成されるだろう。波乱をものともしない、“強いマシン”に熟成されることを願うばかりだ。

監督:本島 伸次
「先週シェイクダウンしたばかりの新車を今回投入して、時間がない中どこまでいけるか不安だったのですが、レースウィークを通して日を追うごとに車は良くなったと思います。チームが一丸となって頑張った結果でしょう。今日の雨はつらかったですが、治樹もよく頑張ったと思います。序盤唯一ドライで走っていた ♯13のタイムの推移を見てタイヤ交換のタイミングを決めたのですが、これはうまく行きました。アウトラップも柴原がうまく走ってくれていたし“イケる” かもと思ったのですが…。うちの車はバトルに弱いのかもしれません。バトルに強い車でないと、抜けないし、周回遅れをパスすることも簡単に行かなくなってしまう。その辺りがこれからの課題だと思います。」
ドライバー:柴原 眞介
「この1週間、メカニック達が本当に頑張ってくれたので、車はとても良い状態でした。結果は5位に留まりましたが、もっと無理をすれば順位を上げられる可能性もあったかもしれません。でも、バクチを打って危険を冒すつもりはありませんでした。ピットインの判断もピット作業も今日は素晴らしく良かったし、チームとメカニック達に今日はお礼を言いたいと思います。」
ドライバー:黒澤 治樹
「自分のスティントでタイヤが辛かった時に、チームはいい判断をしてくれたと思います。予定より早いピットインで、柴原さんのタイヤを最後までもたせられなかったことは申し訳なく思っています。でも柴原さんがすごく頑張ってくれたおかげで、自分が落した順位を挽回してくれました。序盤は自分も何台か抜けたし、チームの力は出し切れたと思います。いいレースを次戦でもやって、今度こそ勝ちたいと思います。」
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