WILLCOM R&D SPORT
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決勝レースレポート
第5戦:スポーツランド SUGO(3.704km)
GT300
CAR No. 62
順位
タイム
ドライバー
予選1
16
1'35.044
柴原眞介
予選2
11
1'33.800
黒澤治樹
予選総合
16
1'35.044
柴原眞介
決勝
-
1'24.647
35LAP
柴原眞介
決勝 2006.7.23(日) 曇り曇り コースコース:ドライ|35 Laps (300km)
2戦連続で入賞を逃す

2006スーパーGT第5戦、決勝の日を迎えたスポーツランドSUGOは、昨日までの雨は上がり、時折陽のさす夏の陽気につつまれた。♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(以下♯62)は、今季最悪となる16番グリッドからこのレースに挑む。例年通りであれば波乱が起きると予想されるSUGOのレース。このグリッドからでも何が起こるか分からない。柴原、黒澤による♯62のニューコンビは、抜きにくいこのSUGOであっても「とにかく抜く」レースをすることを誓っていた。

 午前のフリー走行時には、路面はほぼドライにまで回復を見せる。今回から参戦の黒澤にとってはレースに向け貴重なドライ走行となり、その感触を確かめた。しかし、天候は決して安定しているわけではなく急変する可能性も高い。また、陽がさす時と雲がかかった時での気温差も大きく、チームはその展開が読めないことに不安を抱きながら午後を迎えた。

 午後2時、定刻通りにレースが始まる。空は厚い雲に覆われているものの、雨の心配はなさそうで、路面は完全にドライとなる。今回このチームでの初のレースを迎える黒澤が、スタートドライバーを務める。黒澤には、事前にドライ走行がほとんど出来ていないという不安はない。「決して接触、スピンなどのミスをすることなく柴原さんにバトンタッチするまで一台でも前に出る」という使命を自ら課し、フォーメーションラップへと向かった。

 GT300クラスは波乱のない順当なスタートが切られ、予選1回目でトップに立ちながらスーパーラップでポールを逃した♯46吉兆宝山 DIREZZA Zが、5番グリッドからハイペースで順位を上げていき、2周目に早くもトップに立つと、徐々に2位以下にリードを築きはじめた。
一方、♯62の黒澤はスタート直後から、マシン自体の調子は悪くはないものの、苦戦することとなった。インフィールドでは簡単にオーバーテークを成功させるが、ストレートの伸びがやや悪く、いくら抜いても再びストレートで抜き返されることの繰り返しで、15〜18番手あたりを毎周のように順位を変えながら我慢の走行を続けた。
そこでチームは、早めのピットインを決断し、28周目、初仕事を終えた黒澤が柴原にバトンタッチ。しかし、ここで昨日と同じくスターターのトラブルが発生してしまう。ガレージにマシンは一端収められ、すぐに戦列に復帰することは難しくなってしまったが、柴原はマシンに乗り込んだまま、コースインの時を待った。

修復には結局、30分以上の時間を要し、♯62に挽回のチャンスはすでになくなっていたが、チームはそれでもVEMACを走らせた。最後の意地は、ファステストラップを獲ること。柴原はライバル達に20周以上の遅れをとっているにもかかわらず、モチベーションを保ち渾身の走りを見せた。先ず2周を走行し、ピットイン。ニュータイヤに履き変えると3度目のコースインをする。GT500の車や、300の上位を走る車がコースの至るところに点在するレース終盤ではクリアラップは難しい。しかし、エースドライバーの意地は1'24.647という3位のラップタイムをたたき出す。更なるタイムを出すためにピットインするが、レースは残り2周となり、♯62は4度目のコースインをあきらめる。入賞によるポイント獲得はまたしてもならなかったが、ファステストによるドライバーズポイントを1ポイント獲得し、♯62は第5戦のレースを終えた。

 レースは波乱のSUGOらしく、終始目まぐるしく2位以下の順位を入れ替えた。そんな中、優勝したのは2周目から一度もトップの座を譲らなかった♯46が、今季初勝利を飾った。

 ♯62にとって今回の第5戦は、チャンピオン戦線に生き残るために、ノーポイントは決して許されなかった戦いであった。決して可能性を失ったわけではないが、ここからチャンピオンを獲得するのは、奇跡に近いこと。しかし残り4戦、チームはもちろんその奇跡に挑む。

監督:本島伸次
「レース序盤は、予選で下位になったことが影響し、ラップタイムは遅いのに、ストレートだけは速いマシンに囲まれて、順位を上げることが出来ませんでした。そこで早めにピットインさせるという作戦を試みたのですが、今度はマシントラブルに見舞われてしまいました。ドライバーにはミスがなかったのに、周りがそれに応えることが出来なかったのが残念です。次の鈴鹿1000kmはそういう部分が最も響くレースなので、インターバルの一ヶ月できっちり仕上げていかなければならないと思っています。」
ドライバー:柴原眞介
「マシントラブルで戦列を離れたことで、ファステストラップを狙いに出ていったのですが、レース後半でクリアラップをとるのはやはり難しかったですね。その様な状況で、何とか3位のタイムを出して1ポイント獲得出来たことは、今日の自分の仕事は出来たかなと思います。2戦続けてレースを失ったことで、チャンピオンは遠くなりましたが、まだあきらめてはいません。黒澤選手も、次はもっと車に慣れてくれると思いますので、次で勝ってチャンピオン争いに返り咲いて見せます。」
ドライバー:黒澤治樹
「このチームでの初めてのレースだったのですが、去年もGT300では走っているし、そんなに違和感は感じませんでした。マシンもインフィールドでは非常に速く、いい仕上がりだったと思います。しかし目標であった『抜く』レースを今日は出来なかったですし、自分が新たに加入したことでの成果をチームにもたらすことが出来なかったことは、非常に残念です。」
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