第3戦 セパンサーキット:5.542km
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3位 |
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11位 |
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タイムなし |
2'10.271 |
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2'12.577
( 50LAPS) |
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柴原 |
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柴原 |
今季一番の速さを見せたVEMACに思いがけない結末が!
SuperGT第3戦の舞台は、海を渡りマレーシアへ。6月25日、上海ラウンドが中止となり、シリーズ唯一の海外ラウンドとなった「JAPAN
GT CHAMPIONSHIP MALYSIA」の公式予選がセパンサーキットで行なわれた。今季これまでの2戦、いずれも思うような結果を出すことが出来なかった♯62
WILLCOM ADVAN VEMAC 350R(以下、♯62)にとって、この第3戦は正念場となる。国内のレースと違い、ライバル達に加え過酷な暑さも敵となるセパンではあるが、ここを制することが強さの証明、チームはいつもにも増して一丸となっていた。
前日のフリー走行では、5月に行われたSUGOのテスト時の好調を維持、またセッティングもいい方向へ進んだことで2位を0.5秒突き放す2'09.025で総合首位を獲得した。その速さは2002年を彷彿させるほどだ。これまでの3戦の中で最も好調なスタートを切った♯62。今日の予選、今季初のポールポジションの獲得に周囲の期待は高まった。
午前の予選の開始時間を迎えた。路面温度は41℃。マシンに乗り込んだ柴原はすぐにアタックに出ようとはせず、しばらく路面の状況を見守る。そのころコース上では♯43ARTAガライヤ、♯30RECKLESS
MR-Sなどが9秒台前半のトップ争いを繰り広げていた。 開始から7分が経過した。唯一の8秒台に入れた♯30が2'08.598でトップに立つ。ここで満を持してコースへ入った柴原は、まずタイヤと路面状況を確認しながら、1周目のアタックに入り、続く2周目に、渾身のアタックを敢行。タイムは、2'08.403。まずはこのセッションのトップタイムをマークし、この週末の速さが本物であることを証明する。そしてGT500クラスの占有走行後の混走時間帯でもう1人のドライバー植松も予定通り基準タイムをクリアし、順調に予選一回目を終えた♯62。しかし、ここで迎えたのは思いもよらない結末だった。
セッション後の車検で、♯62にインダクションボックスのトラブルが発覚した。しかも、これは単なるトラブルではなく、結果的にレギュレーション違反にあたるとの判定が下されたのだ。結局この午前のセッションでマークしたタイムはすべて抹消。午後のセッションで基準タイムをクリアすることで、最後尾の決勝グリッドにようやくつけるという、思いがけない事態となってしまった。
午後の予選2回目、♯62は柴原、植松ともに基準タイムをクリア。明日のグリッドにつく権利を獲得した。尚、この後行われたスーパーラップ予選では、予選1回目で♯62に続くタイムを出した♯43が2'07.897でポールポジションを獲得した。
今シーズンの♯62によるGT300クラス再チャレンジは、開幕してここまで、苦悩の日々の連続だったが、この第3戦はそれが初めて報われることをチーム皆確信していた。しかし今季初めて公式予選で見せたこの確信通りの速さが、逆にチームの落胆の色を濃くすることとなった。
だがマシンの速さ、ドライバーの能力以外に、暑さを筆頭とし、様々な要因が影響をあたえるであろうセパンのレース。最後方グリッドからレースに臨むこととなった♯62がどこまで追い上げることが出来るのか、チームは失いつつある闘争心を再び奮い起こした。
試練のレース、11位完走で終わる。
2005年SuperGT第3戦となる「JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALYSIA」が6月26日に決勝を迎えた。合いも変わらずここセパンは猛暑が続く。幾分和らぐ午後4時にスタート時間が設定してはあるものの、日本に比べると想像を絶する暑さだ。
昨日、思いもよらない結果になった♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R(以下、♯62)だったが、昨日は昨日、気持ちを切り替えていた。グリッドの不利はもう取り返せない。あとはレースでどう盛り返していくか、チームはその一点に集中した。
午前中のフリー走行は、二人で15周を走行。ベストは2'11.708で13位にあたるタイムを記録した。リザルト上は振るわないが、チームはVEMAC
350Rのポテンシャル、そして決勝のセッティングに自信をもっていた。決してベストではないものの、レースで追い上げて上位に行くことは充分可能。あとは、セパンで致命的となるコースアウトを防ぎながら2人のドライバーがどれだけオーバーテイク出来るか、またピット作業でどれだけタイムを詰めることができるか、タイヤのタレをどう克服するか、チームのモチベーションは、レースを間近に控え再び高まりを見せた。
午後4時、オープニングラップの時刻を迎えたセパンサーキット。路面温度は51℃と、夕刻スタートとはいえ厳しい暑さとの戦いを予感させた。♯62のスタートドライバーは今回、植松がつとめる。昨日の予選1回目で同じくノータイムの♯10
MACH-GO FERRARIが最後尾となったため、25番目のグリッドについた植松は、オープニングラップを周回しながら、強敵となる♯10が後から攻めてくるであろうことを少し意識しつつ、それでも順位を上げるためにプッシュし続ける決心を固め、スタートを切った。
♯10は、予想に反し攻めてはこなかった。それを見て、猛然と前に襲い掛かっていく植松。相手が実力的に劣る車であっても、自分の車をいたわりつつ、オーバーテイクし続けることは決して容易ではない。しかし、気合の乗った植松は、2周の間に5台をパスすることに成功。「このペースで行けばポイント圏内は行ける」、10周を過ぎたころに、さらに5台以上追い抜いていた♯62に周囲の期待が高まった。
だがその時、車の中は壮絶な状態に陥っていた。「クールスーツが効かない」。セパンでは致命的となるトラブルの発生だ。耐え難い灼熱地獄に落ちることはもちろん、オーバーテイクを続けなければならない♯62にとって、多用しなければならない「スリップ」につくことでさらにつらい状況を招くことになるのだ。だがそれを植松の気合は上回る。その状況下、ピットインする24周まで変わらずプッシュを続ける植松には、クールスーツのトラブルなど微塵も感じさせなかった。
自分の仕事を見事に遂行した植松、あとは柴原に託すのみ。ピット作業を無難にこなしたチームスタッフは残り約26周、この時13位であった順位を1つでもコース上で上げることが義務付けられた柴原を見送った。この順位からのエースの登場は、周囲にシングルフィニッシュを現実的に思い描かせていたが、クールスーツは壊れたまま。赤道直下でのこのトラブルはいかに柴原とはいえ、痛かった。それでも柴原はバトンタッチ後、すぐに1台をパス。クールスーツのショックを闘争心に変えて走った。しかし、その前を行く車までのタイム差80秒の壁は厚く、そのままチェッカーを迎える。上位のリタイヤもあり最終順位はポイント獲得にもう一歩となる11位。ここまでが精一杯だった。
この日優勝したのはポール・トゥ・フィニッシュを飾った♯43ARTAガライヤ。2位には♯30RECKLESS
MR-Sが入り、ミシュラン勢がセパンで好パフォーマンスを見せた。
こうして2005年シーズンも3戦目を終えた。♯62のチーム力は、開幕時に比べ上昇の一途をたどっていることは間違いのない事実といえる。しかし、実力通りに運ばないのがレースの常。そんなレースを制するためには、それらのどんなアクシデントからでも結果を出す、本物の強さを見につける以外にはない。このセパンは、♯62がその本物の強さを目指すために試練を与えたのではないだろうか。
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