第2戦 富士スピードウェイ:4.563km
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
10位 |
7位 |
7位 |
8 |
 |
1'42.310 |
1'41.831 |
1'41.831 |
1'42.711
( 101LAPS) |
 |
柴原 |
柴原
(スーパーラップ) |
柴原
(スーパーラップ) |
柴原 |
チーム一丸、流れは取り戻した!
SuperGT第2戦の舞台は、今年リニューアルされたばかりの富士スピードウェイ。その公式予選がゴールデンウィーク真っ只中となる5月3日に行われた。この日の富士は、初夏を思わせる暖かい陽気、そんな絶好のコンディションの中、公式予選1回目が、予定通り10時30分から開始された。
GT300再デビューとなった初戦は、クラッシュによるリタイアというリザルトに終わってしまった♯62
WILLCOM ADVAN VEMAC 350R(以下、♯62)。この2戦目に期するものは大きい。この富士は、2002年にデビューウィンを飾ったコースでもあり、3週間前に行われた新コースでの合同テストで3位という結果を残している。流れを取り戻すためには、ここで結果を出さなければならない。チーム全員の思いをのせ、まずは柴原眞介がタイムアタックへと向かった。
GT300クラスの専有走行が開始されると、まず♯0 M-TEC NSXが1'42.106でトップに立ち、このタイムをターゲットにアタック合戦が繰り広げられる。まずは、同じVEMAC勢の♯27
direxiv 320Rが1'41.265と1秒近く縮めトップを奪うが、ドライバーを変えた♯0が1'41.159と再び逆転。こうしてトップ争いがヒートアップしてきた占有走行中盤、♯5
MACH B-1320Rがコース上に撒き散らしたオイルの影響を各マシンが受け、タイムが伸びなくなる。その影響は序々に大きくなり、スピンするマシンが出始めたことでセッションは赤旗中止となった。
♯62はまず柴原がアタック。3ラップ目には、1'42.310というベストタイムをマークし、この時点でスーパーラップ進出圏内にいた。その後、植松が基準タイムをクリアするために、4周を走行して占有タイムを終えた。昨日の練習走行で、セットアップをいい方向に持っていくことが出来なかった♯62にとって、明日のレースで勝つために、いつも以上に重要な1日である。まずはこの1回目で10位以内を確保し、更にセットアップを煮詰めスーパーラップで順位アップという目標に対し、ここまで順調に滑り出した。
GT500クラス占有走行が終わり、混走に入る。清掃作業後、500のマシンが走ったことでコースはクリアになり、再びGT300のタイムアタックが開始。♯43
ARTAガライヤを始め、数台がタイムアップを果たしたがトップに変動はなくセッションは終了した。♯62はセットアップ再確認のため、柴原がコースイン。タイムを伸ばすことは出来なかったが、午後に向けて好感触を得た。そして10位を獲得、午後のスーパーラップ進出が決定した。
午前中の赤旗の影響で、45分遅れで始まった午後の予選2回目、ここでスーパーラップ進出の残り2台が選ばれる。すでに決めた10台はそれぞれのテーマにそった確認走行となるが、10位以下の車は最後のチャンスとばかりに、15分間フルに猛アタックを行った。しかし波乱はなく、1回目11位の♯52
KUMUHOセリカ、同じく12位の♯2 Privee Zurich 320Rが順当に勝ち上がった。
すでに進出が決まっている♯62はこの15分間を、更なるセットアップの向上に費やした。開始と同時に柴原が走行、一度ピットインし、監督澤田の指示に従いメカニックたちが手を加える。スーパーラップで順位を一つでも上げるため、350Rにとって難しいとされた“一発のタイムを出すためのセッティング”を探ったのだ。
そして迎えたスーパーラップ予選、2番目の出走となった♯62柴原は、前を走る車がコース上に撒いた砂にタイムロスを強いられながらも、1'41.831をマーク、今日一丸となったチームの方向性に間違いがなかったことを証明すると同時に、7位まで順位を上げることに成功、明日のレースに上り調子で臨むこととなった。
あくまで優勝を狙っていく♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350Rにとって、7番グリッドから始まる500Kmにおよぶ長いレース。そして新コース。明日は何がおこるかわからない。しかし、今日という短い1日にこれだけのレベルアップを果せたチーム力が、いい流れを引き寄せていることは間違いない。
尚、この日ポールポジションを獲得したのは、1回目のトップ♯0 M-TEC NSXだった。
8位フィニッシュ、次につながる3ポイントを獲得
昨日の予選に続き、好天に恵まれた5月4日の富士スピードウェイ。ゴールデンウィークということもあり5万2千人以上の大観衆がつめかけた。そして午後1時50分、新生富士スピードウェイ初の公式レース「FUJI
GT500Km RACE」、熱戦の火蓋がきられた。
朝のフリー走行でもデータ収集に余念がなかった♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R(以下、♯62)は、一部セッティングを変更し、万全の体制で7番グリッドから上位をねらう。今回のスタートドライバーは植松忠雄、前戦で出走することができなかった無念をここで晴らすべくグリッドに並んだ。
定刻通りにフォーメーションラップがスタートし、500Kmにおよぶ長いレースがいよいよ始まる。誰もがこの記念すべき一戦を制する、という思いを胸に、各車きれいにローリングスタートを切った。
オープニングラップから序盤はこれといった混乱はなく、GT300クラスは、予選で他を圧倒するタイムを叩き出した昨年のチャンピオン♯0 M-TEC
MSXが順調に後続を引き離し、2位以下がプッシュし合い、そこから10位あたりまでの順位がめまぐるしく動く展開となった。
「ストレートは速いが、後半の複合コーナーで追いつかれる」350Rの今回のコースに対する特性を知った上で「前半セクションはプッシュ、後半ブロックに徹する」とテーマを決めていた植松は、序盤、予定通りの走りを見せ、抜きつ抜かれつと奮闘するが、10周目にアクシデントが襲う。接近戦となった中盤グループに500のトップが追いつき始め、後方は団子状態。♯62は1コーナーで後方の車から押し出され、スピンアウトを喫したのだ。すぐに復帰することができたが、団子状態だったため、♯62は一気に19位まで順位を落としてしまう。それでも、我慢の走りに徹した植松は40周目、最初のピットインで柴原にバトンを渡すまで、あきらめることなくプッシュを続けた。
予定通り行われた1回目のピットイン、これをミスなくこなし、後は柴原がゴールまでどこまで順位を上げられるにチームの期待はかけられた。18位でコース復帰となった柴原はそれに応え42秒後半までペースを上げ、猛然と追い上げていった。
各車1回目のピットインを終えても、上位にほぼ変動はなく、コース上でのアクシデントも皆無。あとは実力で上がっていくしかないことを、各チームが感じ始めていた。♯62もまた、残り周回そして2回目のピット作業を完璧にこなし、ひとつづつ順位を上げることしか策は残されていないことが、わかっていた。
そして迎えた終盤、そのとき10位まで順位をあげていた♯62は76周目に2度目のピットイン、残り周回で必要なガソリン量を入念に計算したチームは、完璧な仕事をこなし最小のロスタイムで柴原を再び送り出した。10位でコースに戻った♯62柴原は気を抜くことなく最終ラップとなる101周までプッシュを続け、8位フィニッシュ。チームに初のポイントをもたらした。
7位スタートから8位ゴールというリザルトは、喜ぶべき結果とはいえないかも知れない。しかし、アクシデント後19位から8位まで追い上げたという事実。これは長いレース故の波乱からではなく、そのチーム力が成せたことである。目標の優勝には届かなかったが、優勝が可能なチームしかもっていない“強さ”を後半は示したのだ。残り6戦、その力はいつかきっと♯62に栄冠をもたらすであろう。
レースは、他を圧倒するペースで逃げた♯0が圧勝、ポールトゥウインを飾った。2位は1ピット作戦で追いすがった♯42
ARTA ガライヤ、3位は同じく1ストップの♯0 RECKLESS MRS が入った。
|