第1戦 岡山国際サーキット:3.703km
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♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R GT300再デビュー戦、まずは試練の公式予選
国際シリーズ"SuperGT"と生まれ変わった全日本GT選手権、その第1戦の予選が3月26日(土)岡山国際サーキットで行なわれた。
前日の岡山は、この季節にしては珍しい雪に見舞われた。おかげで、今年からGT300クラスに復帰することが決まってまだ間もない♯62 WILLCOM
ADVAN VEMAC 350R(以下、♯62)にとって満足のいく練習走行とはならなかった。しかし、この日は一転して快晴となり、♯62、GT300再デビュー戦の公式予選を迎えた。
午前10時30分、公式予選一回目。気温13℃、路面温度15℃と昨日とは打って変わりドライコンディション。今週、ここ岡山国際サーキットに前乗りし、新パッケージのセッティングを煮詰める予定だった♯62だったが、天候不良が続きドライ時のテストが出来ずにいた。つまりこの予選一回目が今週初のドライ走行となるため、今回採用されたスーパーラップ予選(予選タイム上位12台が更にワンアタックでグリッドを決める)に本来ならニュータイヤを温存すべきところを、データ不足のためタイヤチョイスに不安のある♯62は、すべてのセットを使いタイヤを確定させる作戦をとった。
GT300クラス占有走行からセッションはスタートし、各車一斉にコースイン。♯62は柴原がまずアタックを行なった。1ラップ目1'35.375でトップに立った♯62だったが、その後同じVEMACを駆る♯2プリヴェチューリッヒが1'33.964を出し逆転。更に1'32.579と次々にタイムが更新される。
開始から10数分が経過した時点で、♯62の順位は4位だったが、スーパーステージ出走の権利を得る想定タイムにはあと1秒以上縮めなければならない。そして、今季からチームに加わった植松も基準タイムを出す必要があった。その時、♯62に異変が起こる。2コーナーにさしかったところでスピンを喫し、クラッシュしてしまったのだ。時を同じく、ホームストレートで♯77クスコスバルインプレッサがクラッシュ、このマシンの回収のためセッションは赤旗中断となった。
それから約15分後セッションは再開、ここから実力車達は次々とタイムを上げていった。♯31 APEXERA MR-Sが1'32.156を出すと、♯30
RECLECC MR-Sが1'31.736とついに31秒台に突入、昨年のチャンピオン♯0 EBBRO M-TEC NSXも1'31.851と1秒台のタイムを出しその実力を示した。
一方の♯62は結局ピットに戻ることはできず、植松の出走もならなかった。そしてこの時点で♯62はスーパーラップ予選出走の権利を失った。
午後3時より開始された予選2回目、午前中10位までに入った車を除く上位2台が、スーパ−ラップ予選進出可能となる為、15分という短い占有時間にもかかわらず、果敢なタイムアタックが繰り広げられた。結果、午前11位の♯46
Dream Cube's Zと、同じく13位の♯2プリヴェチューリッヒRD320Rがその権利を獲得、計12台によるスーパ−ラップ予選が続いて開始された。
各車2台ずつによる一周のみのタイムアタック、一つでもグリッドを上げようとどの車も渾身のアタックを敢行。結局、午前中トップの♯30がスーパ−ラップ予選でもトップタイムを出し、順当にポールを獲得したかに思われたが、ピット出口の信号無視違反が発覚し、タイムは抹消、午前中の3位から一つ順位を上げていた♯19ウエッズスポーツセリカが記念すべき"SuperGT"最初のGT300クラスポールを獲得した。尚、VEMAC勢での最高位は今季から参戦の新チーム♯27direxiv320R、♯62はマシン修復が間に合わず2回目の予選出走を断念した。
♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R、初戦リタイヤ!ポイント獲得ならず
"SuperGT"2005シリーズ第1戦決勝の日を迎えた3月27日の岡山国際サーキットは、昨日に続き好天、一昨日の雪が嘘のような、春の陽気につつまれた。
昨日の予選でクラッシュを喫しマシンを大破させていた♯62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R(以下、♯62)は、メカニック達の徹夜作業で、朝のフリー走行時にようやく復旧を遂げていた。急遽、寄せ集めのパーツで形にせざるを得なかった♯62ではあったが、決勝でシングルフィニッシュを目指すことを掲げている。とすれば、この朝のフリー走行の短い30分間、単なるウォーミングアップという訳にはいかない。今季からの参戦、VEMACを乗りこなすに不安の残る植松は、特に精力的に6周を走行、ピット作業、リハーサルをはさみ、柴原も同じく周回を重ねた。タイムはクラス11位に当たる1'34.204、決勝の目標に一歩近づいた感じだ。
午後2時、国際シリーズとなった"SuperGT"初の決勝レースがスタートした。レースはGT300クラス、ポールスタートの♯19ウエッズスポーツセリカがまずは順当に飛び出し、快調にラップを重ねる。そして♯13エンドレスアドバンZ、♯43
ARTAガライヤ、♯7雨宮アスパラドリンクRX7がこれに続き、トップグループを形成するという序盤の展開となった。
レースは82周で争われる。初戦ということもありこれからまだ何が起こるかわからない。予選不通過となり、23番グリッドからのスタートを余儀なくされた♯62のスタートを努めた柴原は、周回を重ねるごとに一台、又一台とパスしていき、終盤に上位進出の望みをつなぐ。しかし、その6周目のことだった。またしても不運が起こってしまう。♯62がヘアピンに差し掛かったとき、前方を行く♯5
MACH5B-1320Rと♯77クスコスバルインプレッサがアウト側で接触した。混乱を避けるため、イン側からスルーしようとした♯62だったが、接触により横を向いてしまった♯5に行く手を阻まれ、その餌食となってしまったのだ。皮肉なことに、この3台のうち、あおりを食らった形の♯62だけが走行不能となりリタイヤ、♯62の記念すべきGT300復帰初戦はわずか6周で幕を閉じた。
その後、GT300のトップ争いは、中盤ピットインが終わるまでめまぐるしい展開となるが、最終的には昨年王座♯0 M-TEC NSX、♯13、♯7の3台に絞られる。中盤以降のペースが他より1秒近く速かった♯0がこのまま逃げ切るかと思われたが、残り25周あたりから燃費計算の狂った♯0がペースを落とし始め、♯13がトップへ立つ。そして♯13は♯7の追撃を最後までかわし、見事この初戦を制した。尚、VEMAC勢では予選8位から出走した♯27
direxiv320Rの9位入賞が最高位となった。
GT300クラス復帰第1戦のレースウィークが、思いもよらぬ波乱続きとなった♯62だったが、チームに落胆のムードはない。なぜなら、1ヵ月後に控えた、"新生"富士での第2戦にもうその目は向けられているからだ。シリーズはまだ始まったばかり、チャンピオンを獲得するためにはここで立ち止まってはならない。傷を負ったVEMAC350Rを載せたトレーラーは、そんなチームの思いを同時に載せ、5月の富士に向かって再び走り始めた。
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