 R&DスポーツのGTマシンにはあらゆるデータやノウハウから弾き出された最良のセッティングが施されたサスペンションシステムが備えられ、最も効率的に路面にパワーを伝えられるよう設えられている。独自のサスペンションシステムというと、サスペンションの形式そのものや、ソフトやハードなど乗り味を決定するスプリングの方に注目がいきがちだが、R&Dスポーツが特に力を入れているのは実はダンパー。路面からの入力を受けたスプリングの伸縮運動を収束させるダンパーは、その他のサスペンションを構成するパーツを完全な形で機能させるうえで重要な役割を占め、特性を見極めたチューニングを施すことでコンマ1秒のタイムを削るとともにドライバビリティを向上させる。R&DスポーツのGTマシンには常にサーキットに合わせたチューニングが施されたダンパーが備えられている。
シーズンを通してタイヤメーカーは毎戦ごとに新しいスペックのタイヤを供給してくる。車をより速く走らせるために、材質や硬さ、形状などあらゆるデータをもとに常に進化させてくるのだ。しかしタイヤは進化しても、それを単に装着するだけでは車は速くならない。スペックが変われば車の挙動自体も変わりえるからだ。ダンパーがもっとも重要視されるのはこんな場面だろう。仮にコース1周あたり1分30秒で走る車があっても、ダンパーが決まっていないと10周同じタイムで走ることは難しい。しかし決まっていればそれはより容易くなる。100周前後の総合タイムで競い合うGTレース、ダンパーの良し悪しがレースにかなり影響を与える。各サーキットのテクニカルセクションでの挙動に注視し、隠れた功労者ダンパーの働きを見逃さないで欲しい。
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